ここ数年はお坊さんと題材にした漫画や本などが多く出版されていることから、坊主に興味関心を抱いている人が多くなっています。
そんな方たちから注目浴びている存在として近年話題になっているのが坊主バー(VOWZ BAR)です。
坊主バーでは一体どのようなサービスがあるのでしょうか?
今回は坊主バーの特徴や、人気となっている秘密に迫っていきます。
1. 唯一無二の存在、坊主バー
※写真はイメージです。
坊主バーは他には類のないのジャンルのバーになっており、現役の僧侶がバーを営んでいます。
現在本物の僧侶が経営バーはこの坊主バーと、京都に店を構える京都 坊主BARの2つしかなく、大変貴重です。
場所は東京中野にあり四谷三丁目駅から歩いて徒歩4分の場所に位置しています。
店のドアを開けるとお線香の香りが広がり、お寺の雰囲気を感じさせてくれのが最初の印象として感じるでしょう。
しかし、実際に中に入ると寺というよりも居酒屋の雰囲気を感じさせ、店内は仏像や経典をモチーフにしたインテリアで至るところに施されています。
店内は2部屋ありますが休日になると盛況過ぎて全ての席が埋まってしまうほどの人気っぷりです。
また、店の奥には仏壇もあり、仏壇にお参りをしてからお酒を飲むのが鉄板となっています。
そして席に着いてメニューを開くとビックリ! たくさんの漢字が並んでおり、その見た目はまるでお経のようです。
さらには各メニューの値段を表記する「円」が「縁」に変わっていて、店主のこだわりを感じさせてくれます。
提供されるメニューも坊主にちなんだオリジナルメニューを展開しています。
「極楽浄土」や「愛欲地獄」、「灼熱地獄」といったオリジナルカクテルは来たら絶対頼んでおきたい飲み物としてたくさんの人から人気を集めています。
僧侶が自らがシェイカーを握り、カクテルを作ってくれる様は他では見ることができないでしょう。
おつまみに関しては精進料理が多く、お麩を使った甘露煮、高野豆腐、茶粥といった趣向を凝らした料理が楽しめるのが特徴です。
2. 坊主バーが人気となっている理由は?
※写真はイメージです。
工夫がいっぱいの店内となっている坊主バーですが、僧侶はどんなおもてなしをしてくれるのか気になる人が多いのではないでしょうか?
実際に僧侶は色々なサービスをしてくれて、楽しい時間を作ってくれています。
読経
坊主バーでは1日1~2回読経を行ってくれます。お寺以外ではなかなか聞くことができないお経を聞いて新鮮な気分になるでしょう。
バーとお経が混ざり合う不思議な空間になっていますが、僧侶の低くてよく響く声はずっと聴いていると何だか心地良くなり、心が浄化される気分になります。
人生相談
坊主バーの中でも特に多くの人が求めてやってくるのが人生相談です。
お坊さんの広い心にたくさんの悩みを聞いてもらい、心が救われるアドバイスを受けられます。
相談した本人のみならず、聞いていた周りのお客さんもうなずくようなアットホームな雰囲気も、坊主バーが人気になっている秘訣です。
瞑想会
坊主バーの座敷スタイルの席では、瞑想会も行われています。
僧侶が伝授する瞑想方法で集中力アップさせることができ、日常生活に取り入れて役立てられます。
琵琶演奏
琵琶を好んでいる藤岡さんというお坊さんが、時折琵琶で弾き語りを行ってくれます。
お客さんのリクエストに応えて色んな曲を弾いて楽しませてくれています。
御朱印
バーでも御朱印!? と驚く人は多いのではないでしょうか?
坊主バーでは御朱印のサービスももちろん用意されており、お寺さながらの見事の筆さばきで記念に残る御朱印をもらえます。
御朱印はその日の出ている僧侶の宗派によって違うので、何度も訪れてたくさんの御朱印をもらいたくなります。
他にもたくさんの見どころが坊主バーにはあります。
仏教をモチーフにしたオリジナルオラクルカードで気持ちを見直したり、おみくじを運を試してみたりと、お客さんを楽しませてれるお坊さんはいっぱい。
オリジナルのメニューを満喫できるだけではなく貴重な体験ができるのも坊主バーの魅力です。
3. どんなお坊さんがいるのか?
現在坊主バーで働くお坊さんは12~13名と噂されています。有名なお寺で働く方やお寺の跡継ぎもいれば、大学で仏教を学んでいる学生も坊主バーにはいるようです。
色んな経歴を持ったお坊さんがそれぞれの宗派の違いによって、様々なお坊さんの姿を見られます。
宗派の違いを確かめるべきとして足を運ぶにも良いでしょう。
たくさんの僧侶と交流を図って人生相談にイベントで楽しい一時を過ごせることができ、坊主バーには様々な体験が待っています。
4. おわりに
坊主バーはバーの新たなジャンルを開拓したとして、多くの人に注目されています。
見たことないけど何処となく体験したことあるような不思議な体験と、独特な雰囲気が魅力的で、どんどんハマっていく人は増えています。
ぜひ一度、僧侶がもてなす貴重な姿を確認しに足を運んでみてはいかがでしょうか?
Written by 綾崎リコ